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<<   作成日時 : 2010/04/01 23:48   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 6

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 先週は、雨が降ると豪雨になることを冒頭に書いたが、そのあとには強烈な寒気がやってきた。雷を伴ったみぞれが降ったのは、ここから北へ数キロ離れた磐田市街である。幸い、畑にはみぞれは降らなかった。そのあとにさらに、マイナス気温の朝も来た。真冬の猛烈に冷たい風と同じようなものが吹いた。これを異常気象と簡単に片づけるのは都会人の常で仕方がないが、農家にとっては深刻な事態である。遅まきながら、報道ステーションというテレビ番組でも、農家の被害のことを伝えていた。ハウスを使ったトマト農家でさえ打撃を受けている、そのほかの産地も打撃を受けそうだ、そんな報道であった。たった一度の報道、だが…。

 台風のように、一撃をくらって大被害、そういうことを多くの人は連想しやすい。しかし、この冬から春にかけての、長期の気温の乱高下は、長期的に見て大きな打撃を農家にもたらしている。一撃ではなく、アッパーカットを予期せぬ方向から食らうのである、何度も。農家は鍛えられているから、ちょっとやそっとのことでは倒れない。低所得であっても、食う術を心得ている。それでも、この冬は、経験のない気候であった。気候が神様とは言わないが、空と天気予報を見ない日はないのである。空を見上げる時、畑に出た時、その風向きと風の温度、風の強さ、そういったものを敏感に嗅ぎ取る習性を持っている。

 霜が降りる程度のことではなくて、マイナス気温を体験してみると、このお彼岸過ぎた春に体験してみると、僕の浅はかな賭けは、見事に失敗だったことがわかる。早目に植え付けたズッキーニは、霜にやられ、植え直しても、このマイナス気温でまたやられた。早目に植え付けなくたって、やられたことに変わりはないだろう。遅く植え付けたって、三月中にはいつも苗を植えている。ズッキーニやカボチャは、全滅というわけでもないが、キュウリは全滅だ。それも見越して、次のキュウリの芽も苗床で出始めている。今日は、またズッキーニとカボチャの種をまいた。どういうわけか枝豆は、今回も無事だった。

 一昨日、昨日と寒いので、植え付けはひとまず休んで、トマトやナス、ピーマン、シシトウの鉢上げ作業をした。鉢上げ、これは専門用語だが、トレイや箱に播いて育った苗を、鉢に移し替える作業のことである。鉢上げと言ったって、この頃はもう鉢を使わない。10.5pのビニールポットを使わないで、288穴トレイから55穴や72穴トレイに移植する、簡単な鉢上げ作業が近年の僕のやり方である。それで、十分育つのである。苗土も節約できるし、スペースも節約できる。これで二十日間程度成長させて、畑に植え付ける。四月の二十日過ぎなら、もう寒気はないだろう。昔はその頃に遅霜が降りることがあったが、この頃はもう十年以上四月の霜はない。

 トマトやナス類は、霜にやられてから種を播き直すということが容易にできない。苗の期間が長いからだ。種をまいて鉢上げまでがひと月半、ナスやピーマンなどは、植え付けてから収穫が始まるまでに二カ月ほどの期間を要し、7月から10月まで4カ月ほどを収穫期間とする。失敗は許されないのである。失敗が許されてやり直しのきくものと、そうでないもの、それらを気候との調整によって成り立たせていく、毎年がチャレンジである。

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コメント(6件)

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3月30日に薄い氷が張ったけれども、翌日の予報が夜は雨だったので、インゲンと枝豆とスイートコーンの定植を始めましたが、コーンまではやれずに畑にプラグ箱のまま、置いて翌朝31日。霜が降りました。アッ。
 インゲンの6,7割、コーンの苗500本が枯れそうです。少しでも回復するのではとの期待もありますが。その日に即座に追加で種蒔きをしました。気持ちは落ち込みましたが、すぐ切り替えですね。天気予報もしっかり見ていたのに・・・、ズッキーニ、カボチャなどはもう大きい苗で、温床の中でも少し焦げています。やっと移植できそうです。枝豆はなぜかこちらも無事でしたよ。400本。
 予報の3℃というのが、この町では0℃に相当することがやっとわかりました。こちらではやはり3月中の移植はリスキーでした。
とりのさとZ
2010/04/04 05:59
とりのさとZさん、そちらも大変でしたね。

今年に限って言えば、安全策が賢いやり方だったかもしれないですね。
それでも、来年以降もやはりリスキーなことと並行していくつもりです。
もうなんでもありの気候ですから、気持ちの切り替えはポイントですね。
te-te
2010/04/04 12:59
どんなに経験を積んで、体感していても、
こうめまぐるしく天候が変わると、
最終的には賭けにならざるを得ないのですね。
農家さんにとって、天候とは死活問題にかかわるのだと
改めて思いました。
ヤマモモ
2010/04/09 17:08
ヤマモモさん、ありがとうございます。

賭け、なんですが、しらみつぶしのような賭けですね。
数撃ちゃあたるんですが、効率はよくないですね。
漁師さんにも似たようなところがあると思います。
te-te
2010/04/09 18:09
こちらの記事、今気がついて読ませていただきました。
これまで、霜が降りないような、暖かな場所で営農されている、と思っていたのですが、今回は、零下、ですか。

うちの方は、霜対策に被覆資材を使うのは当たり前、の場所ですが、今回の寒波では、マルチ+パオパオ+穴あきトンネルのトウモロコシや枝豆(これは定植直後だったからと思います。たしかに、枝豆は他のものより寒さに強いと)が、やられました。

3月下旬に零下になることはあっても、マイナス3度になるのは実にまれなことでした。

今年は、ナスやトマトなどの、te-teさんがおっしゃるように、取り返しのつかない苗たちの定植は、慎重にした方がよさそうです。
とびら
2010/04/10 14:15
とびらさま、そちらも大変だった様子ですね。

霜が降りない場所ではなく、海の近くで風が強いために、霜が降りにくい場所ではあると思います。
年々、霜の回数が減っています。
樹木の近くで、無風になりやすいところは、霜が降ります。
でも、マイナス気温は初めてですね、この時期としては。

4月の下旬が、ナスやトマトに植え付け安全期、ですね。
昔なら当たり前でしたが。
te-te
2010/04/10 15:00

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